【簿記1級合格への道】商業簿記問題の解き方まとめ

簿記試験

こんにちは。ヒトツメです。
いよいよ試験まで1か月を切りました。商業簿記はおおむね20点くらいは取れるようになってきて、いよいよ試験に向けてラストスパートというところです。
今日はそんな商業簿記の解き方をまとめてみたいと思います。

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問題をざっと読む

どんな試験でも重要なことですが、限られた時間の中で、獲得できそうな問題を優先的に解き、確実に点数を伸ばしていくことが重要です。そういう意味では、問題文をざっと読むというのは非常に大切なことです。
ここ最近の商業簿記の問題はかなり類型的に同じような問題が出される傾向にあり、決算整理前の試算表と複数の決算整理事項をベースに、決算整理後の試算表を作成したり、損益計算書・貸借対照表を埋める問題が多いです。

試算表に書かれている数字はともかくとして、決算整理事項を読み解いて、どのような項目にどの事実が影響しそうかということを概観することで、計算し忘れたりということを大幅に減らすことができます。
重要な箇所、例えば勘定科目がそのまま出てくる部分などに目印を付けるなどし、改めて問題文を見返したときに、どこに着目して解答していくべきかということを把握しておくことで、難しい問題を後回しにすることができます。
こうすることで、確実に点数が取れる項目から優先的に解くことができますし、全体を把握していると心理的にも開放されるように思います。「まだこんなに整理事項がある」などといった感情を持ちながら解いていると、焦ってしまい、計算ミスなどをしてしまいやすくなります。

確実に解ける問題を解く

販売費と一般管理費

そうやって整理事項を把握したところで、確実に解ける問題から解いていくわけですが、かなりの確率で、最後の整理事項は「販売費の前払分が○○円、一般管理費の未払分が○○円ある」といった内容になっています。要は試算表の数字から前払分を減らし、未払分を増やすという計算をしなさいという内容ですが、そのことを知らずに焦った状態でこの部分だけ読むと、読み飛ばしてしまったりすることが考えられます。
あとから販売費や一般管理費に影響が出ることとなれば書き直せばよいので、まずはこの部分の計算をし、解答欄の販売費や一般管理費の項目に薄く計算結果を記載しておきます。

仮にほかの整理事項から、販売費や一般管理費が動かなければ、これで確実に2点は獲得できます。

有価証券・固定資産・退職給付

確実に点数を取ったところで、次に着手すべきは、有価証券・固定資産・退職給付の問題です。
これらはいずれもほかの項目に影響を及ぼすことが少なく、計算をするだけで確実に点数を取ることができます。
詳しくは次の記事を見ていただければと思いますが、一般的な問題であれば、落ち着いて解けばここでも確実に点数を取ることができるので、優先的に解くべきだと考えられます。

なお、有価証券の問題を解くときによく出てくる、金利調整差額についての説明と、固定資産の問題で稀に出てくるリース取引についての考え方は、次の記事を参照していただければと思います。

売上・売上原価に関する問題を解く

ここまでで運が良ければ10点に近い点数が獲得できています。一方で、ここまで解くのにおそらく15分~20分程度あれば十分だと思います。
したがって、残りの時間で、大玉となる問題に着手する必要があります。
大抵は、売上や売上原価に関する計算をさせる問題が大玉として残っているので、落ち着いて着手して、点数を重ねていくことが必要になります。
ここに関しては、とにかく過去問を解くしか伸ばす方法はないと思いますが、売価還元法だけ、少し解き方が特殊なので、しっかりと抑えておく必要があります。もちろん、ヤマを張ってほかの方法による棚卸資産の評価方法のみ勉強するのも一つの戦略だと思いますが、先入先出法などは、どちらかというと純粋に計算能力だけを問うような問題構造になっている場合が多いです。したがって、その場でなんとかなる場合もあると思います。
一方で、売価還元法は知識として知らないと解くことができません。つまり、事前に知識として入れておくだけで、ほかの受験生と差がつく可能性が高いです。

さいごに

とは連結会計や外貨建て、包括利益を問うような問題がありますが、この辺りは年によってまちまちなので、満遍なく勉強して、全体で8割程度取れるようにしっかりと苦手をつぶしておけば、本番で困ることもないと思われます。
かなり商業簿記の問題は類型化が進み、毎年かなり似たような問題が続いているので、解き方をマスターして、確実に点数を取っていきたいところです。

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