【簿記1級合格への道】試験後は何をする?次のステップを解説

簿記試験
  • 簿記1級試験に合格した後、どんな資格に向けて勉強するのが有益か、考えていきます
  • 合格発表待ちでソワソワするという方がどんな勉強をするべきかについても解説をしていきます
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ステップアップを目指すなら?

簿記1級試験は、難関試験といわれる一方で、次のステップがしっかり用意されている試験です。
試験実施から合格発表まで2か月ほどあるので、万が一合格できなかった場合に備えられる勉強で、且つ次のステップに無駄になりにくい勉強に着手するのが効率的です。

税理士

そういった観点で行くと、税理士試験の勉強を始めるのは、極めて効率的です。

税理士試験の会計学に属する科目と呼ばれる、簿記論財務諸表論は、簿記1級試験と極めて親和性が高い試験だといわれています。
実際、多くの税理士試験合格者が、「簿記1級試験合格レベルがあれば、半年程度の勉強で合格できる」と言っており、これらの勉強をするのは、非常に効率性が高いです。

令和5年の試験から、これら2科目の試験は、受験要件の緩和により誰でも受けるようになる予定とされていますが、現在、税理士試験の受験資格として、簿記1級合格という項目があるので、

  • 合格していたらそのまま税理士試験の簿記論・財務諸表論を受ける
  • 合格していなかったら簿記1級試験に再度チャレンジする

という選択肢を取ることができます。

なお、税理士になるためには、これらのほか、法人税法、所得税法から1科目、相続税法、消費税法、酒税法、国税徴収法、住民税、事業税、固定資産税から2科目、合計5科目合格する必要があり、かなり長丁場になるといわれています。
科目ごとに合格がもらえますが、だからこそ多くの受験生が滞留しており、難易度は極めて高いといわれています。

公認会計士

また、公認会計士試験という選択肢も考えられます。
制度上は税理士より難易度が高いといわれていますが、こちらは受験資格はなく、万が一簿記1級試験に合格できていなくても受験自体は可能です。

一方で、公認会計士試験は科目合格がなく、すべての科目を一度に受験する必要があります。
短答式(選択式)試験と論文式試験に分けれており、短答式試験に合格すれば、2年間免除されますが、論文式試験を受けるためには、短答式試験に合格する必要があり、こちらもそれなりに長丁場になると考えられます。

複合的な資格取得を目指す

また、複合的に資格を取得し、簿記1級試験合格レベルの知識を活かせるようにするというのも一つの手段です。

中小企業診断士

そんな中でも、簿記1級試験と親和性があり、複合的な資格取得を目指せる資格として、中小企業診断士という試験があります。

こちらも試験内容に会計に関する問題があるため、簿記1級試験の勉強は非常に役に立つといわれています。

中小企業診断士は、最近非常に人気の高い資格で、難易度も高くなってきています。
一点注意すべきは、独占業務と呼ばれる、「資格がないとできない仕事」はないので、そういった意味でブルーオーシャンで戦うことはできないので、注意が必要です。

社会保険労務士

また、経理などの事務方でのスキルアップを目指すなら、社会保険労務士という考え方もあり得ます。

こちらは簿記の知識は活かせませんが、「会計も労務もわかっている」というのは、企業にとって非常に需要が高く、様々な業務をこなすことができます。

司法書士・行政書士

同じような考え方で、司法書士や行政書士という考え方もあり得ます。
様々な知識を活かして企業に対してアドバイザリングやコンサルティングをしていくことを考えているのであれば、こういった資格の取得を目指すのもアリです。

  • ステップアップを目指すなら、親和性の高い税理士・公認会計士
  • 知識を活かしつつ、複合的な仕事を目指すなら、中小企業診断士
  • ほかの知識もつけて、複合的な知識で勝負していきたいなら、社会保険労務士・司法書士・行政書士

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