【簿記1級合格への道】学習の進捗状況を見直してみる

簿記試験

こんにちは。ヒトツメです。
前回、教科書がすべて読み終わり、一応インプットが完了しました。気になった論点や、一見して分かりにくかった用語などについて、まとめをしてきましたが、これだけでもちろん合格できるわけではありません。

そこで、勉強を開始した当初に建てた学習計画に沿って、進捗状況を確認し、次の3か月の学習計画を立てていきたいと思います。

スポンサーリンク

学習計画について

以前、こちらの記事で、下記のような学習計画を建てました。

学習計画の概要
  • 1月
    ステップ0
    • 1月中
      教科書2冊目まで完了
    • 2月中
      教科書4冊目まで完了
    • 3月中
      教科書すべて完了
  • 4月
    ステップ1

    試験範囲に関して、単語などが頭に入っていて過去問を読める状態
    →ここから網羅型完全予想問題集に着手

  • 6月
    ステップ2

    試験問題を読んで、問われている内容が理解できる
    →6月の問題を解いてみて、改めて自分のレベルを確認

  • 直前
    ステップ3

    試験問題を読んで、解法がわかり答えを導き出せる

  • 11月
    試験本番

学習計画の指標となる3ステップ

  1. 過去問を読める:使われている単語などが理解できる
  2. 過去問を理解することができる:何を問われているかが理解できる
  3. 過去問を解ける:解法がわかり、答えを導き出すことができる

教科書がすべて読み終わったので、いま、「過去問を読める」というステップには到達している必要があります。

過去問と講評を見て進捗状況を確認する

そこで、実際に直近の過去問を見て、問題文に書いてあることの意味が分かるかどうかということを確認していきたいと思います。

【第159回簿記検定試験】1級の問題を公開しました | 商工会議所の検定試験
2021年11月21日各位  日本商工会議所本日実施いたしました第159回日商簿記検定試験1級の問題を公開いたします。(2級・3級につきましては、掲載いたしません。)○…

過去問は、日本商工会議所のHPで掲載されているので、すぐに確認することができます。

商業簿記

まずは159回の商業簿記の試験についてですが、どうやら、在外支店の本支店会計という論点のようです。しかしながら、よく見ると、本店が保有する外貨建ての有価証券について、決算整理前残高試算表に記入をすることが求められていたり、退職給付引当金に関する論点がでていたりと、様々な論点が散りばめられているようです。
すぐに「全部純資産直入法による評価」といわれて、細かい仕訳の切り方が出てくるわけではありませんが、どうやら何を言っているかはわかりそうです。

出題の意図・講評でも、「為替予約の振当処理、有価証券の期末評価および退職給付引当金の設定など、必ずしも在外支店の換算処理を理解していなくても解答できる論点も含めていましたが、こうしたオーソドックスな論点にも取り組めていない受験者も少なからず見受けられました」と記載がありましたので、そこまで出題の意図を大きく外して理解してしまっているということもなさそうです。

会計学

続いて会計学ですが、選択肢形式の理論問題が4問、続いて穴埋め式の問題が続いてきます。穴埋め式の最後の問題は、会社の共同支配という、教科書ではあまり取り上げられない論点ですが、一見して初見の文言はなく、書いてあることはよくわかるという状態でした。
ただ、会計学に関しては、かなり知識を問うものが多いようなので、この時点で正確にすべて解答を導けなくとも、問題はないように思いました。

工業簿記

工業簿記は、計算はそれなりにややこしそうですが、基本的な標準原価計算の問題を問われているように読めます。
講評でも満点を含む高得点をとった受験生がいると記載があることから、そこまで難しい論点が出されているわけではないようなので、ここに関しても、読んだ感覚と大きく離れてはいないという印象でした。

原価計算

最後に原価計算ですが、第1問で、ちょうど前回取り上げた原価計算基準の穴埋め問題が出てきており、勉強の方向性は間違っていないようた、ということが確認できました。
特に理解がしにくい用語が使われているわけでもなく、落ち着いて計算をすれば、この問題を解くレベルに到達するのはそう難しくなさそうです。

進捗度合と次のステップ

いまのところ進捗はまずまず

以上のように、各問題について読んだ感想を記載していきましたが、ステップ1には到達できているようで、学習進捗としては悪くなさそうです。
教科書を一からきちんと読み、しっかりとインプットをしてきたことには意味があったようです。

人によっては、「参考書を一から読むのは非効率だ」という人もいますが、やはり、学習を進める上で、全体像をしっかりと把握しておくことは重要です。だらだらと隅々まで読んでいては確かにあまり効果を上げることはできませんが、時に立ち返りながら、全体像を把握するために、メリハリをつけて教科書を1周するというのは、非常に大事な作業のように思います。

とにかく問題を解く

そこで、次のステップですが、問題を読めるようになったので、今度は何を問うているのかを理解できるようになる必要があります。
そのためには、過去問と同じ形式の問題を解く必要があります。最低限のインプットが終わった状態では、繰り返しインプットをするだけでは、あまり意味がありません。アウトプットを伴わせながら、重要項目を再インプットするという作業をしていかないと、最初のインプットの際の脳の癖が残ったまま再度知識を入れることになるので、結局最初にうまく取り込めなかった知識や情報は、二回目でもうまく取り込めない可能性が高いからです。

この時、「練習問題」のような、過去問とは形式が異なる問題を解いても、大きく問題はないのですが、効率性を重視するなら、過去問と同じ形式の方が望ましいです。練習問題の場合、論点が最初に書かれているケースも多く、論点を抽出するという問題読解に特有の作業が発生しないため、学習効率が落ちてしまう可能性が高いからです。

さいごに

学習計画を建てると、そのことに満足してしまい、はじめのうちに教科書を読み進めただけで満足してしまうケースも少なくありません。
しっかりと進捗を確認し、次のステップに進むための行動計画を建てるのは、勉強に限らず非常に重要なことです。

次回以降、問題を解く時間が多くなりそうなので、ブログに何を記載するか悩ましいところですが、しばらくは問題慣れをするためにも、問題演習を中心に進めていきたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました