【ビジネスハック!】Amazonと楽天の違いから見えてくること

仕事術

こんにちは。ヒトツメです。
今日は前回に引き続き、実践的な仕事術についてですが、よく比較されるAmazonと楽天の違いを見ていきながら、場面場面での考え方の違いについて考えていきたいと思います。

スポンサーリンク

検索型と探索型

よくAmazonと楽天の比較をするときに言われるのは、Amazonは検索型、楽天は探索型、というものです。Amazonでは商品を効率的に探すことに重きを置いています。そこにある価値は機能価値(機能的価値)と呼ばれるもので、このような効率性を重視した戦略は、Amazon Primeのような、「タイムパフォーマンス」が高いサービスと相性がいいと考えられています。
これに対して、楽天では、商品を探す過程において利用者を楽しませることに重きを置いています、そこにある価値は、感情価値(情緒的価値)と呼ばれるもので、様々な商品のレビューを見比べながら、より自分の求めている商品に近いものを見つけていく過程を楽しめるように作られています。

なので、Amazonとは異なり、楽天は生活に関連する様々なサービスに深く関与しようとして、色々な事業に展開をしています。「楽天に関わると人生が楽しくなる気がする」という感情を持たせることに価値があり、そのような価値をプラスに感じる人たちが、いわゆる楽天経済圏に入り込んでいくものと考えられます。

相手を見て訴求価値を考える

このような、機能価値と感情価値を踏まえ、営業の際には感情価値に訴求するべきであるということが言われます。単に自社商品の機能面を訴求するのでは、その商品によってどのような課題を解決するかを顧客側が考えなければなりません。しかしながら、感情価値に訴えることが出来れば、相手方の課題解決の方法を直接示すことが出来、評価されやすいといわれています。
しかしながら、それは、営業の場面でのみ通用する話であり、且つ、いわゆるソリューション営業といわれるような営業手法をとる場合のみです。

むしろ、経理やコンプライアンス部門など、いわゆる内部管理部門において日常的に求められるのは、正確性や効率性です。上司は、自らの課題解決ではなく、より効率性の高い処理を求めている場合が多いです。もちろん、課題を見極めて解決する力は重要ですが、大前提として、効率的に処理が進められているというのが大前提です。
そういった場合、相手に訴求すべきは自らの処理能力の高さであり、相手の課題解決のための手法ではありません。

さいごに

Amazonと楽天の比較など、ビジネスがどのように成功を見出してきたかという話は、一見すると、起業する人たちにとってのみ価値のある話のように聞こえることが多いです。しかしながら、成功したビジネスのメソッドを紐解き、ほかのビジネスと比較することは、どのような場合にどんな考え方で対応を行うとより効果的かを理解するうえで、非常に様々な示唆を与えてくれます。

尾原和啓氏の「ネットビジネス進化論」では、ほかにもメルカリやヤフオク、TwitterとFacebookなど、類似のビジネスを比較しながら、体系的にその成功のメソッドがまとまっています。直接ビジネス術について記載された本より、むしろ、こうした実体験を踏まえた話を読み、一般化していく方が、実践においては役に立つ場合が多いです。
読み物としても面白いので、是非読んでいただきたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました