【めざせExcelマスターへの道】使いこなせると差がつくグラフ3選

Excel

こんにちは。ヒトツメです。
グラフは、数値や文字だけでは伝わりにくい情報を視覚的に表現したもので、資料作りなどにも欠かせないですが、使いどころを間違えると、伝わるものも伝わらなくなってしまいます。基本的な集合縦棒のグラフでも、どういう単位でまとめて表示するかで、一気に伝わりやすさが変わります。
そこで今日は、使いどころと一緒に、「これを使えると差がつく!」というグラフを3つ、解説していきたいと思います。

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外れ値と散布図

まず、一つ目は散布図です。

散布図は、取引先別の売上高と収益といった、2つの系統の数値の相関関係を比較することを目的に作成されるもので、おもに統計学で利用されるものです。統計学においては、X軸とY軸の関係性を表す相関係数rというものを出し、2つの相関性を調べる際に、その動作を視覚的に説明するために用いられることが多いように思います。
同じように、Excelでも、2つの系列の数字を用意し、グラフの挿入から「散布図」を選ぶと作れますが、統計学での場合と異なり、ビジネスの世界では、「外れ値」を出すときに用いると非常に説得力が増します。

例えば、上の図だと、Y軸が600のところに、一つ、外れてる点が見えます。このように、「売上高はまだ高くないけれども収益が高い顧客」といった形で、ほかと異なる位置に存在する対象をあぶりだすことで、その顧客への対応方針をほかの顧客にも敷衍するといったストーリーを提案するうえで、このようなグラフは非常に強い力を発揮します。
逆に、「売上高は高いけれども収益が低い顧客」をあぶりだすことで、改善策を導き出したり、といった形で、特定の対象を特定の切り口で他と色分けするときに有効です。

業務改善計画はウォーターフォール図

次に、ウォーターフォール図と呼ばれるグラフです。
このグラフは、例えばCPA(顧客獲得単価)の改善状況ように、一つのKPIを切り出してそのKPIの改善施策を列挙するときに、非常に効果的です。

各種改善案やほかのKPIの改善を目的とした施策による悪化を列挙するだけでは、結局トータルでどのように改善するのかが分かりずらくなってしまいます。そこで、上記のように、改善と悪化をそれぞれグラフの上げ下げで表現することで、トータルでの改善策を示すことが出来ます。
古いExcelのバージョンでは、実装されておらず、このようなウォーターフォール図を作成するためには、二重にグラフを作成し、片方の系列を非表示にするといった工夫が必要でしたが、2016年以降、直接このようなグラフを作れるようになり、大幅に業務改善が図れるようになりました。

割合の推移を示すには100%積み上げグラフ

最後に、100%積み上げグラフです。これは例えば、プロダクト別の売上比率の月別推移を示すときなどに効果的です。総売上高が一定で、市場規模の拡大や縮小が緩やかな分野ではあまり効果を発揮しませんが、市場規模の拡大が激しい分野などでは、単純に売上高だけを比較するのでは、企業の中でそのプロダクトが成長しているのか、見えずらくなってしまいます。
そこで、売上高推移とは別に、100%積み上げグラフを用いて、割合の推移を見せると、状況を正確に把握することが出来ます。

割合を表示するためには、円グラフを用いるのが一般的ですが、円グラフの場合、比較しようとすると、どうしてもより内側の円の面積が小さくなるため、比較した時に分かりづらくなってしまいます。また、このように長期にわたっての比較は難しいことが多いです。
なので、比率を比較する必要があるときには、このように100%積み上げグラフを使う方が、より意図を伝えやすくなります。

さいごに

このように、グラフといっても、一般的な縦棒グラフや折れ線グラフ以外にも、様々なグラフが存在します。また、グラフを複合させることで、よりコンパクトに言いたいことが伝えられることもあります。
重要なのは、数値を視覚化することで何を伝えたいか、ということです。これを見誤ってしまうと、相手に大きな誤解を与えてしまいかねません。

自分が想うストーリーの中で、数字をどのように見せるのかということを明確にし、適切なグラフを選ぶようになれれば、より効率的に意思決定が進められるものと思います。

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