経営企画への転職について
「初めから経営企画」は間違い!
いままでの業務内容を考慮し、「キャリアアップのために経営企画に転職したい!」と考える人は多いと思います。
ただ、初めから経営企画に転職するのは、一部を除いてあまり適切な選択肢とは言えません。
というのも、こちらの記事で記載している通り、経営企画とは、「経営と現場の架け橋になること」をメインの仕事としています。
その会社の現場の状況を知らない状態で経営企画としてその企業にジョインして、経営企画の役割を果たせるのは極めてレアです。
また、そういう人材を「外部から引っ張ってこよう」という思想を持っている時点で、その企業が果たしていい会社と言えるのかは微妙です。
例外は?
とはいえ、もちろんこの原則には例外があります。
例えば、FP&Aを設置するために財務のことが分かっている担当者を外部から雇入れ、経営企画に配属してもらい経営の感覚をわかってもらったうえで、現場に配置するようなケースです。
このように、専門的な知識を活かして活動する場合は、経営企画としての転職も考えられます。
漠然と「経営の感覚を身に着けたい」といった理由で、闇雲に経営企画に絞って転職活動をするのではなく、次に転職するときに経営企画ポジションを狙いやすいように経験を身に着ける方が、有効です。
経営企画経験者の転職は?
コンサルなどがねらい目
では一方で、経営企画を経験した人の転職については、というと、やはりねらい目はコンサル系です。
- 経営企画での経験や知識をそのまま活かせる
- 給与アップを狙いやすい
- より俯瞰での視点が求められるためスキルアップにつながりやすい
以上の理由から、経営企画からコンサルというのは、一般的にはかなり自然な流れになっています。
また、現場しか知らない状態でコンサルに転職すると、それまでの知識を搾取されて、持っている知識が時代遅れになると仕事を回してもらえなくなるということも比較的よくある話です。
経営企画の場合、経営感覚も持っており、幅広い視点を持っていることが多いので、知識や能力の汎用性が高く、コンサルに行っても通用し続けられる人材となっていることが期待できます。
経営企画から経営へ
また、やや特殊な例ですが、経営企画で一定のポジションまで上がったのであれば、その経験を活かして、直接経営としてジョインするというのも、非常に魅力的です。
一定の資格を持っていると、社外取締役として、様々な企業に関与するという働き方もあり得ます。
経営企画の経験は、自身のキャリアを広げる上で非常に貴重な経験となるので、是非知識や経験を活かして、キャリアアップを進めていきましょう。
コメント