もっとも点数が上がる勉強法は?
ズバリ、もっとも点数が上がる勉強法は、簿記1級試験においては、間違えたところの確認です。
簿記1級試験では、部分点という考え方はありません。記述式の試験の場合、完璧に解ける状態は求められませんが、簿記1級試験では、一つ一つの問題について、完璧に解ける状態が求められます。
なので、間違えやすいところについては、しっかりを復習を行い、論点を取りこぼさないようにすることが重要です。
例えば、次のようなところは間違えやすいので、しっかりと復讐をしておく必要があります。
- 売上の未計上がある場合、売掛金にも影響が出るため、貸倒引当金計上の一般債権の中に足しこむ必要がある
- 経過勘定科目の処理の際には、該当項目だけでなく、損益項目についても必ず処理を行う
こういった論点を取りこぼして、全く理解できなかった受験生と同じ得点になるのは、はっきり言ってかなりもったいないです。ほかにも、忘れやすい論点や繰り返し間違えている論点はしっかりと復讐をしておく必要があります。
過去問はいつまでに解くべきか
また、直前期になると、こぞって過去問を解く人がいます。
ただ、過去問はもっと早い段階で着手すべきです。理想でいえば、10回分程度は、1か月前の時点で3回は回しておいた方が良いと思います。
とはいえ、直前期に過去問を解くことに価値がないわけではありません。
というのも、特に社会人の場合、続けて3時間も勉強時間を取ることができる人は、そう多くありません。
過去問を通して解いておくことで、試験本番で疲れにくいという効果が期待できます。
最後の最後で疲れてしまって計算ミスをしたり、諦めてしまうことのないよう、体力作りも重要な準備の一つです。
予想問題の出来に一喜一憂しない
ちなみに、予想問題については、賛否両論ありますが、個人的には解いた方が良いと思います。
多くの受験生が予想問題集を解いてきますので、やはり、そこで差がつくのはあまり望ましい状態とは言えません。相対評価ではありませんが、差がある状態での試験は、あまり気持ちのいいものでもありません。
ただ’、大事なのは、結果に一喜一憂してはいけません。
実際、過去問で20点取れていても、予想問題集では5点くらいしか取れないなんてことはざらにあります。
これは、予想問題集が、「あてた」という実績を出すためにとにかく多くの論点を取り上げているところに原因があります。また、あまり簡単にしすぎて、本番より高い点数が出てしまうと、クレームにもつながってしまいます。
なので、全体的にかなり難しく作ってあります。
これで一喜一憂してモチベーションを下げるのは、はっきり言って無駄です。
「難しいけどできた」「間違えやすい論点を確認できた」という程度に感じながら、先述の体力づくりの一環で力試しをするくらいの気持ちの方が、良いと思います。
さいごに
試験まで日に日に時間が無くなってきて、焦る気持ちが募ってきますが、それは頑張っている証拠です。自分に言い訳をしないためにも、最後まで力を出し切りましょう。
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