誰も教えてくれなかった転職の真実について

その他
  • 転職をして、8月から新しい会社で働くことになりました
  • 色々と話を聞く中で知った、誰も教えてくれなかった転職の真実について解説していきます
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転職は善か悪か??

まず最初に、転職を考えているけれども周囲に反対されて悩んでいる人の後押しをするべく、転職は善か悪かという話について解説していきます。

この書き方をすると明確ですが、僕個人は、転職は「善いこと」と考えています。というより、「悪いものではない」と言った方が正確かもしれません。

日本では、室町~江戸にかけての身分制や、高度経済成長期の生涯雇用の考え方から、長らく「転職は悪いものだ」と考えられてきました。

転職=仕事が長続きしないやつがするもの」「転職=何かから逃げること」というイメージが、転職というものに対する一昔前のイメージでした。

現在ではそこまでではないものの、残された人たちや、安定を求める身内からは、反対されがちです。

一方で、そもそも職を変えないという決断をすること自体、間違いです。

組織というものは、新しい人が入り、古い人が抜けていくことで新陳代謝が図られ、良くなっていきます。

いつまでも同じ組織に属し続けるのは、組織の硬直化を招き、ひいては個人としての停滞を生みます。

また、たまたま最初に入った会社が、必ず良い会社だとは限りません。基本的には、自分にとっての良い条件の会社や仕事があれば、転職はするべきです

良い条件とは何か?

もっとも、人にとっての「良い条件」とは、様々です。

何を持って良い条件とし、転職を良いものにできるかどうかは、このときの考え方次第ということを忘れてはいけません。

また、転職に何を求めるかによって、転職活動のあり方や考え方も変わってくることをしっかりと理解しておくべきです。

良い条件はお金なのか?

まずわかりやすいのが、「転職して給料を上げたい」という考え方です。

ここでの「良い条件」とは「お金をたくさんもらえること」ということになります。

この観点で良い転職をしたければ、基本的には、給与水準が高い業界への転職が最も効率的です。

ここで「給与水準が高い企業」としなかったのは、そもそも業界が違うと給与の水準が大幅に変わり、給与の限界値が大きく変動するからです。

このときに出される「給与水準が高い業界」の代表がコンサルです。

BIG4をはじめとして、いわゆる「頭脳集団」とされるコンサル会社は圧倒的に給与が高いです。

ただ、そのからくりは、次のような仕組みによるもので、意外と単純です。

  • 業界における給与水準の限界から、経験と体力のバランスがとれた30代~40代前半までの社員(中堅層)が転職によって外部へ流出する
  • 中堅層を残すために給与水準を上げると、高年齢層もあげざるを得ないため、コストがかかりすぎるため、企業はそれができない
  • 中堅層を補うために、外部にアウトソースする
  • このときのアウトソースの水準は、基本的に給与より高くなる(=本来中堅層に払いたい金額+コンサル会社にとられる手数料となるため)
  • 次世代の高年齢層を獲得するため、より給与水準が低い業界からの引き抜きを行う
  • 高年齢層は業界知識がないため、中堅層は益々退職していく

つまり、給与水準が高くなる業界は、「高い手数料を支払ってでも、会社にとってはアウトソースしたい仕事」となります。

もし特殊な専門知識がなく、シンプルに「働くこと」以外、企業にとってアウトソースしたいと思う要素がないのであれば、激務のコンサルに行けば、非常に高い水準で給与を受け取れます。

逆に言えば、コンサルに行きたいのであれば、自分がいかにして会社のアウトソースを担えるかをアピールするべきです。

夢を買うというパターン

このように、給与水準を上げたいのであれば、業界を変えるのが適切です。

ただ、中には給料が下がってでも転職をする人が居ます。このパターンには二つありますが、一つ目が「夢を買う」というパターンです。

いわゆるベンチャー企業に転職して、ストックオプションをつけてもらい、上場を狙うというやり方です。

そのほかにも、将来的な何らかのリターンを求めて、ある意味「賭け」にでるようなパターンも、これに該当します。

このとき、仮に仕事のスキルを持っていたとしても、選考を受ける過程で落とされる可能性があることを、しっかりと頭に入れておくべきです。

というのも、上場を目指すベンチャー企業は、「上場を目指しましょう」という意識を会社の中に醸成し、全員がやる気を出すことを求めています。

たとえどれだけ優秀でも、その企業文化になじめない人は、NOを突きつけられます。

該当のベンチャー企業のカルチャーをしっかり理解し、少なくともそのカルチャーになじむような発言をしなければ、選考では落とされてしまいます。

楽して就労時間を減らしたい場合

もう一つの、給与が下がっても転職したいと考えるパターンは、就労時間を減らしたい場合です。

今が激務で、朝から晩まで働いており、シンプルにしんどいという場合がこれに該当します。

ただ、これに該当する場合は、一部の場合を除いて、転職はおすすめしません。というのも、社外から「この会社の就労時間は短く、楽だ」という情報を入手することは困難だからです。

激務のコンサル業界にいるケースや、明らかなブラック企業にいる場合を除いては、社内で同じポジションをつかむことを検討するべきです。

それなりに黒字が出ている企業では、多くの場合、「なんだかよくわからないけど楽そうにしている何もしていないおじさん」というものがいます。

まずはその人のポジションを狙って、楽をすることを検討した方が、効率的です。

仮に社内で職種転換などの希望が出せるなら、まずはそこから検討した方がよいと思われます。

さいごに

よく、転職の善し悪しを語る人が居ますが、「転職」というものに対しては、ニュートラルであるべき、というのが僕の考えです。

一方で、転職によって何を得たいかという話と、全く異なる方向に進むような転職は、基本的には間違いを起こしやすく、それは避けるべきです。

明らかに夢を買いたいと思っているのに、激務のコンサルに行くのは、(それがいわゆる踏み台としての転職でない限り)あまりおすすめできる話ではありません。

自分が何を求めているかをしっかりと吟味し、行動してもらえると、良い結果が付いてくると思います。

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