FP&Aの基本的な理解についてはこちらの記事をご参照ください。
FP&Aの業務が面白くない三つの理由
FP&Aを設置して終わっている
FP&Aとは、Financial Planning & Analysisの略で、各事業部門が検討している戦略などについて財務的な観点でのアドバイザリングなどを行うことを目的としています。
CFOの直下に置かれるケースが多く、管理会計のスペシャリストがなる業務とされています。
そんなFP&Aの業務は、「通常は財務の観点に立った社内コンサル」というイメージなので、やりがいもあり、非常に面白い業務です。
ただ、往々にして、FP&Aを設置してそれで経営が満足してしまっているというケースが多く、そのような場合は、そもそも機能しておらず、FP&Aの業務としては、「面白くない」という結果になりがちです。
FP&Aが頼られていない
このように、組織的な理由から、FP&Aの業務が面白くなくなってしまうということはよくあるのですが、加えて、周囲から頼られていないというケースもあります。
FP&Aは、時にブレーキ役となって業務の指揮を執る必要があります。
そんなFP&Aは、現場からは「敵」とみなされることもあり、頼られないこともあります。
そういった場合では、四面楚歌のような状態になってしまい、FP&Aの本当の面白さは味わうことができません。
ルーティーンに終始している
また、組織的にきちんと立ち位置が明確になっており、周囲から敵とみなされていなくても、FP&Aの業務が、ルーティーンメインになってしまうと、面白くなくなってしまうことがあります。
CFO直下の場合は特に、各部署における状況を経営に報告することを求められており、その情報収集に時間をとられるというのはよくある話です。
そうなってくると、本来の業務である、「所属する部署における財務観点でのコンサル」ができず、面白みを感じられないということが起きてしまいます。
解決策は?
このように、FP&Aの業務が面白くなくなってしまう理由は様々ですが、その根底にあるのは、次の二つの問題です。
- FP&Aの立ち位置や役割が明確にされていない
- FP&Aとして必要な業務知識が足りない
立ち位置や役割が明確にされていないため、報告役に徹したり、敵とみなされたりしてしまいます。
また、業務知識が足りないから、うまく部署になじめず、頼られることも少なくなってきます。
立ち位置を明確にする
したがって、まずはFP&Aとしての立ち位置を明確にすることが重要です。
この時、経営に頼るのではなく、自らFP&Aの本来のあるべき姿を見出し、自ら動くことが肝要です。
どうしても、人から押し付けられたラベルというのは、ふとしたことではがれおちてしまいます。
自ら役割を切り開き、その会社に合ったFP&Aのありかたを模索しましょう。
業務知識をつけることを怠らない
また、業務知識はいくらあってもありすぎるということはありません。
積極的に学べることは学ぶようにし、しっかりと知識を身に着けるようにしましょう。
時にはそんな姿勢が、周囲の理解につながることもあります。
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