通常のやり方
ここで、複数シートをまたいだ計算というのは、例えば、「Sheet1にSheet2からSheet5のそれぞれ同じ場所にある数字をすべて足したものを記載したい」といった場合を指します。
このような場合、セルの中に「=」を入れて、Sheet2の指定の場所、Sheet3の指定の場所…と作業をしていくと思います。
こういった作業を行うと、次のような式が完成します。
この場合、さらにSheet6が追加されると、また式をいじらなくてはなりません。
一か所ならいいですが、これが複数個所にある場合、修正作業は本当に気が遠くなりそうになります。
ちょっとした工夫
そこで、式を次のように工夫することが考えられます。
このように、Excelでは、セルの位置だけではなく、シートに関しても「:」(コロン)を使って範囲指定することができます。
残念ながら、配列として返却するわけではないので、中の部分だけを切り出しても、REFで返ってきてしまいます。
さらにもう一個工夫
このやり方を使えば、少なくとも、式を作る際に、一つ一つのシートを選択する必要はありません。
しかしながら、これでSheet6が増えれば、結局式の修正は必要になります。
そこで、シートをダミーシートで挟んで、ダミーシートを使って式を入れるという方法が考えられます。
このように、対象のシートをBGNとENDで囲み、「=SUM(BGN:END!B2)」と入れるということです。これでSheet6が増えても、ENDシートのすぐ左側に移せば、自動で計算結果を抽出できます。
このやり方を使えば、例えば一人一人の給与計算をするためのシートから、計算結果の合計を集計シートに引っ張ってきたいときに非常に便利です。
人の入れ替えがあっても、作業が一気に効率化できます。
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