【めざせExcelマスターへの道】ワイルドカードを使いこなしてみる

Excel

こんにちは。ヒトツメです。
今日は、Excelを扱うときに、痒い所に手が届くようになる、ワイルドカードの使い方についてみていきたいと思います。

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ワイルドカードとは?

ワイルドカードとは、ズバリ、あいまい検索をする方法です。以前、LOOKUP系関数では、あいまい検索をするために、二分探索という方法が使われているという話をしました。

この場合のあいまい検索は、いわゆる「近似一致」というもので、より検索値に近い値を見つけ出すというものでした。今回のワイルドカードによるあいまい検索は、そういったものではなく、前方一致や後方一致、部分一致の場合を指します。

実際に使ってみる

細かな話をするよりは、実際に使ってみた方が分かりやすいので、例を示しながら解説していきたいと思います。

例えば、下の図のように、A1セルに「東京都渋谷区道玄坂」とは言っている場合、単に「=COUNTIF(A1,”渋谷区”)」とするだけでは、「0」つまり、「渋谷区」という値のセルは、A1の中には一つも含まれていない、という答えが返却されます。

これに対して、検索値を「*渋谷区*」とすると、「1」という値が返却されます。つまり、A1の中に「*渋谷区*」という条件に該当するセルが1つある、という答えが返却されます。

すでにお分かりと思いますが、このように「*」は、そこにどんな値が入っていてもよいもの、という意味で使われています。トランプでいうジョーカーのような働きをするこういった文字列を、一般に「ワイルドカード」といいます。
ちなみに「*渋谷区」だと、「0」が返ってきます。これは、最後に「渋谷区」と付いているセルを探しているので、見つからないということです。逆に「*道玄坂」なら「1」が返ってきます。

ちなみに、「*」では、文字列の長さはどんな長さでもOKですが、「?」は一文字専用のワイルドカードです。なので、この場合、検索条件に「???渋谷区???」と入れると、3文字+渋谷区+3文字となるので、「1」が返却されます。

まとめて処理する時、痒いところに手が届く

このようなワイルドカードは、一つだけ使うのであれば、Excelの「検索」機能を使う方が大抵は早くなります。なので、一つだけを検索するために使われることはあまり多くありません。ワイルドカードが役に立つのは、まとめて処理をする場合です。

というのも、経理処理などをしていると、摘要欄に色々な文字列をいれますが、この時、「3月分家賃」といった具合に、該当の月がいつかというのを入れることが多いです。こういった場合に、伝票データから家賃だけを切り出したりする場合、意外と処理が面倒です。
こういった場合のために、勘定科目や補助科目が用意されているのが普通ですが、事前に用意した勘定科目や補助科目よりも細かい単位で集計をしたい場合には対応できません。

下の図は、便宜上摘要欄と金額しか書いていませんが、この時、摘要欄に「家賃」と含まれているものを出したい場合、「=SUMIFS(B:B,A:A,”*家賃*”)」と入れるとその結果が得られます。

ちなみに、この例では、「家賃」の部分をD2に置き換えていますが、このように検索値を別のセルから持ってくる場合、「”*”」とクオーテーションマークで囲った「*」を「&」でつなぐことで対応することができます。

さいごに

財務会計を超えて、管理会計上の処理をしないといけない場合、伝票データがあっても意外と一発で処理ができずに困るケースは多々あります。
こういった場合、ワイルドカードなど検索条件をうまく処理してあげることで、意外とあっさり答えが出たりします。是非うまく活用していただきたいと思います。

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