【めざせExcelマスターへの道】切り捨て・切り上げ・余りの計算

Excel

こんにちは。ヒトツメです。
経理関係の仕事をしていると意外とよく出てくるのが、切り捨て・切り上げの計算や余りの計算です。例えば税込価格しか書いていない領収書を受け取ったときに、消費税を分けて計算し、費用を計上するような場合があげられます。
今日はそんな場合に使う関数と、併せて余りの計算方法について解説していきたいと思います。

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ROUND~関数

Excelでは、切り捨て・切り上げに関連する関数として、ROUNDで始まる三つの関数が用意されています。四捨五入・切り捨て・切り上げの順に、ROUND・ROUNDDOWN・ROUNDUPという関数です。いずれも使い方は同じなので、以下、ROUND関数に絞って使い方を解説していきます。
ROUND関数では、二つの引数をとります。一つ目は四捨五入(ROUNDDOWNなら切り捨て、ROUNDUPなら切り上げ)の対象となる数字で、二つ目はどの場所で四捨五入を行うかです。試しに「=ROUND(2.5,0)」と入れてみると次の通りになります。

第二引数に「0」を指定すると、このように、整数部分が残るように四捨五入がなされます。第二引数を増やしていくと、表示される桁数が増えます。したがって、例えば「=ROUND(2.5,1)」と入れると、小数点第二位が四捨五入され、2.5が返却されます。
逆に第二引数を減らしていくと(例えば-1と入れる)、表示される桁数が減り、10以下の数字で四捨五入がなされて表示されます。

ROUNDUPやROUNDDOWNも同じように、二つの引数をとり、ROUNDと同じように桁が残るように、切り上げ・切り捨てがなされます。

割り算の整数部分

そうすると、割り算の整数部分を出そうとする場合、例えば、「7÷3」の整数部分を出そうとした場合、「=ROUND(7/3,0)」と入れればよいということになります。実際、この式を入れると、2が返却されます。
ただ、これと似たような働きをする関数がExcelでは用意されています。それはQUOTIENT関数です。英語で「割り算の商」を意味する英語がそのまま使われています。先ほどの例で行くと、「=QUOTIENT(7,3)」と入れると結果が得られることになります。
意外と使いどころが多く、例えば3,000円に含まれる消費税の計算をするとき、10%であれば、「=QUOTIENT(3000,110/10)」と入れると、「272」と、求めている結果が得られます(ちなみに、8%だと、「=QUOTIENT(3000,108/8)」と入れます。)。

また、ExcelにはQUOTIENTと対になる関数として、MOD関数というものが用意されています。MOD関数では、QUOTIENT関数と同じように引数をとり、割り算の余りを返却します。なので、「=MOD(7,3)」と入れると、「1」が返却されます。
ロット処理するような製品の在庫管理の場合などに、効果を発揮することになると思います。

さいごに

ちなみに、MOD関数は、QUOTIENT関数があれば、厳密には不要な関数です。7÷3の商と余りを計算しようとした場合、次の二つの関数で処理すれば、結果を得ることが出来ます。

  • =QUOTIENT(7,3)
  • =7-QUOTIENT(7,3)*3

もっというと、ROUNDDOWN関数があれば、QUOTIENT関数も、厳密には不要です。
ただ、書くのが面倒ですし、一見して何をしようとしているのかは、これらの関数を使った場合の方が分かりやすいです。
一つの関数で色々とできるようになることも重要ですが、ほかの人が見たときに分かりやすいことも考え、様々な関数を時と場合に応じて使い分けられる方が、ずっと有用なように思います。

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