周囲のやる気がないと感じる原因
1つ目:リンゲルマン効果
周囲のやる気がないと感じる原因は複数ありますが、代表的には3つ考えられます。
そのうちの一つが、リンゲルマン効果というもので、共同作業の際に無意識に手を抜いてしまう現象のことを言います。
よく綱引きを例に言われますが、5人対3人でも、意外と拮抗したりします。
それは、5人の側の方が無意識に力を抜いてしまい、結果的に全体の出力が低下するというものです。
チームに優秀な人がいる場合ほど、このリンゲルマン効果は働きやすくなり、個々人のやる気が低いと感じてしまいます。
2つ目:視野が広がったから
二つ目の理由は、視野が広がったことが原因です。
視野が広がると、できることが大幅に増えます。特に優秀な若い人ほど、昨日よりできることが増えていることがあります。
ただ、その成長スピードに周りはついていけません。
同じように成長していると思って成果を期待しても、期待したほどの成果は挙げられません。
つまり、やる気がないと感じるのは感じる側の幻想だ、ということです。
3つ目:仕事の難易度が高い
三つ目は、仕事の難易度が高いというものです。
仕事の難易度が高いと、何をしていいか、何から着手するべきか多くの場合わかりません。
そうすると、考えているだけでなかなか仕事が進まず、周囲からはやる気がないと見えてしまいます。
適正な業務が割り振られていなかったり、経営からの指示が具体的でなかったりすると、こういった事象が起きます。
対処法は?
問題を分析する
このように、周囲のやる気がないのは様々な理由が考えられます。
対処方法はそれぞれの理由に応じて様々ですが、この時、何より大事なのは、「周囲のやる気がないことで、どんな不都合があるか?」という問題について考えることです。
単にやる気がなくてそれが腹立たしいといったレベルの問題であれば、自分自身の気持ちの問題なので、自分自身で解決する必要があります。
逆に、それによってあげられるはずの成果が挙げられていないのであれば、「やる気を上げる」という手段にこだわるべきではありません。
あくまで、効果的に成果を上げる方法を考えるべきです。
時には手をかけすぎないことも重要
ただ、部下の育成のためには、やる気を上げるように仕向けることも重要です。
こういった場合、ポイントとなるのは、手をかけすぎないことです。
妙な期待をせず、かといって全部やってあげるわけでもなく、時には部下に任せて信頼しているように見せることで、やる気を出させるといったことも必要です。
優秀であればあるほど、何から何まで管理したくなるものですが、そういった対応は周囲のやる気を失わせ、成果を下げてしまいます。
時には引いてみて、全体最適を考えることも重要です。
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